2012年7月アーカイブ

 地元新治小学校5年生のサマースクールに協力してプログラム提供を行いました。今回は(株)ニコンにご協賛頂き、生徒全員への赤谷ノートの提供などの協力を頂きました。
*「赤谷ノート」についてはこちら

 赤谷の森の麓にある高原千葉村の中の林を利用して、身近な動植物のつながり、私たちの暮らしと自然とのながりをテーマに、5つのプログラムを実施しました。さすがに、地元の子どもたち!野生動物ことなど良く知っていて、頼もしく思いました。
 今回は短い時間でしたが、自分たちの暮らす地域の自然の豊かさを感じてもらえたのではないかと思います。

DSCN0845.JPG

DSCN0849.JPG

DSCN0860.JPG

DSCN0863.JPG

DSCN0877.JPG

こんにちは、2012年度損保ジャパンCSOラーニング生の西山です。立教大学にて歴史を学んでおります。日本自然保護協会のインターン生として、旧三国街道マップづくり学習会に参加しましたので報告させていただきます。

 今回は、現地学習会を通してすでにできているベースマップのバージョンアップにつながるポイントの確認を現地で行い、その後、ミーティングでマップのバージョンアップ内容や、今後の予定について意見交換を行いました。

 10:00に群馬側三坂線から登山開始、途中途中で皆さんが動植物の解説をして頂けるので、とても楽しく登ることができました。最初は視界に入らなかったものも、解説を聞くにつれてだんだんと視界に入るようになり、動植物を見つけるのも早くなってきました。

ブナの実生.jpg
↑ブナの実生 5月と比べると随分少なくなったそうですがまだまだありました。

 途中、長岡藩士のお墓の前では、道の真ん中にクマの糞を発見。まだそう時間は経っていないように感じられる瑞々しい糞でした。

ツキノワグマの糞.jpg
ツキノワグマの糞の観察.jpg
↑ツキノワグマの糞(上)、観察中のみなさん(下)

 休憩を挟みながら三国峠に到着。ここで新潟側から登ってきていた方々と合流して昼食。さあ、三国山山頂までラストスパートです。ここからは本当に様々なお花が咲いており、植物の解説を聞きながら先へ進みます。天空のお花畑では、一日花であるニッコウキスゲが見頃。ニッコウキスゲの大群落を堪能できました。

お花畑で休憩.jpg
↑お花畑でニッコウキスゲに囲まれながら休憩

 14:00過ぎに山頂へ到着。「幸福の鐘」を鳴らして下ります。三国権現から登りとは別のルートで新潟側へ降りました。途中にある三国権現御神水で喉を潤し、15:50に下山完了。

 その後、猿ヶ京まんてん星の湯にてミーティング。参加者のみなさんで現地学習会の感想をを話し、時期ごとの魅力を考えたり、マップのバージョンアップにはどのような改訂が必要か考えたりしました。そして今後の予定も確認したところで終了。今年度中にはベースマップを完成させ、配布物の形にするのが目標です。

 私は今回初めて三国山へ登ったので、新しい情報ばかりでついていくのが精一杯でしたが、たくさんの知識を得ることができ、とても勉強になりました。また、地元の方とお話をする中で、少しではありますが、それぞれの思いをお聞きし、多少ながらこのマップづくりに対する自分の考えも持つこともできました。次回の学習会は異なる視点を持っての参加できると思っております。

1月までラーニング生として関わらせていただきますので、今後とも宜しくお願い致します。
(NACS-Jインターン・西山)

以下、見られたお花などを写真でご紹介します。

1)三坂線~三国峠の間の森の中で見られたお花
ナツノタムラソウ.jpg
↑ナツノタムラソウ

オニシモツケ.jpg
↑オニシモツケ 染み出し水のところに咲いていました。

2)三国峠~三国山で見られたお花
ノリウツギ.jpg
↑ノリウツギ

シモツケソウ(チシオシモツケ).jpg
↑シモツケソウ(チシオシモツケ) 三国山で発見されてその名がつきました!見頃までもう少し。

シモツケ.jpg
↑シモツケ 三国峠~三国山の間で目立って咲いていました。

クガイソウ.jpg
↑クガイソウ

ニッコウキスゲの群落.jpg
↑ニッコウキスゲ この時期の主役です

ベニサラサドウダンの森.jpg
↑今回、阿部さんにご紹介頂いた「(仮称)ベニサラサドウダンの森」。来年春は必ず花を見に来ます。

カツラ.jpg
↑新潟側~三国峠の間にあるカツラの大木 紅葉が楽しみ!

以上。

7月赤谷の日(7/7-8)

| コメント(0) | トラックバック(0)

7月赤谷の日に参加された皆様お疲れ様でした。

 1日目は雨が降ったり止んだりで、時折強く降る状況でした。雨の中でも楽しめる活動は、モリアオガエルの観察だろうと言うことで、南ヶ谷湿地でモリアオガエル卵塊数調査やセンサーカメラ設置を行うチームと、大峰沼・古沼を訪問するチームに分かれて活動をしました。

 南ヶ谷湿地のモリアオガエルの卵塊数は140個。例年に比べて数は多いです。2006年52、2007年92、2008年114、2009年160*、2010年94、2011年80というのがこれまでの推移です。
*2009年は湿地内部も調査したため個数が多くなっています。

 大峰沼・古沼を訪問したチームは、地域協議会・長浜さんに案内役をして頂きました。古沼で偶然お会いした金井先生の解説を聞きながら、モリアオガエルの卵塊を観察した後、大峰沼へ向かいました。昼食後に大峰沼を一周しながら、湿地の成り立ちや周辺環境、現在の人の利用等について解説して頂きました。南ヶ谷湿地と規模は違っても同じ成り立ちをもつ湿地環境として参考になったのではないでしょうか。ヒツジグサの花や、大峰沼の原生的な森に興味を持った方が多かったようです。

 夜は雨が小降りになりましたので、いきもの村周辺でホタル観察。渓流沿いにはゲンジボタル、田んぼ周辺ではヘイケボタルが見られました。

120707_古沼.jpg

↑ 古沼

120707_大峰沼.jpg

↑大峰沼


 2日目は山沿いに雲がかかっているものの、雨は上がりました。夜~明け方まで激しい雷雨がありましたので、テンモニはサンプルが雨で流され成果が得られないと判断して中止。木の実豊凶調査はデータ回収が来月となっても大きな問題はないため中止としました。

 早朝に、いきもの村を一周しながらヒメシジミの分布を確認し、その後30分トレイルの草刈を行ってから、三国峠に向かいました。

 昨年の冬から地域づくりWGですすめている「旧三国街道のマップづくり」の情報収集の一環として、三国トンネルの群馬県側、新潟県側からそれぞれ三国山を目指しました。三国峠~三国山にかけて、ニッコウキスゲを中心に様々なお花が見られる季節です。
 歩道はクネクネとした登りで、そのクネクネの様子と、途中の大木や清水など目印になる場所を、地図への書き込みカーブのカウントをしながら歩いていただきました。
お花畑のニッコウキスゲは満開にはまだ早い様子でしたが、三国峠までの森の中にお花が少なくなる一方で、三国峠~山頂はウラジロヨウラクツツジ、コメツツジ、ヤマツツジ、ヤグルマソウなど、見るられる花は豊富であることを実感しました。注目していたゼフィルス類も群馬県側、新潟側それぞれで見られたようです。回の情報もマップづくりに反映していきます。

(NACS-J出島)

120708_三国山お花畑.jpg

↑ 三国山お花畑

120708_三国山お花畑~山頂の階段.jpg

↑ 三国山お花畑~山頂の階段

120708_朝のいきもの村.jpg

↑朝のいきもの村