2012年6月アーカイブ

赤谷プロジェクト 2012年度第1回植生ワーキンググループ会議 次第
日時 :2012年6月11日(月) 13:00~17:00 於:NACSJ会議室
出席者 :亀山章(座長、NACS-J専務理事)、酒井武(森林総合研究所)、長池卓男(山梨県森林総合研究所)長島成和((株)興林)、土屋俊幸(東京農工大学)、松井睦子・長浜陽介(赤谷プロジェクト地域協議会)、齋藤哲・入澤和彦(関東森林管理局)、廣橋潤・栗田喜則(赤谷センター)、田米開隆男(赤谷サポーター)、志村智子・藤田卓・出島誠一(NACS-J) 
                                            以上 15名

議題
(1)植生管理WGの検討項目、WG運営スケジュールの確認     30分 13:00-13:30 
  資料1 各モニタリングの基本方針
  資料2 植生管理WGの検討項目・運営スケジュール

(2)赤谷の森の望ましい中長期的な将来像の検討          60分 13:30-14:30 
  資料3 中長期像を作る目的、考え方の整理
<休憩 10分>

(3)次期計画策定年の前年(2014年)に達成すべき評価可能な目標の検討 80分14:40-16:00
  資料4 植生管理WG4年後に達成すべき目標と行動計画
  資料4-1 天下2類の10~20年後の更新状況調査に基づく自然林復元のための知見の集積
  資料4-2 エリア6における森林管理の考え方(赤谷センター)

(4)今年度の調査計画の検討                    30分 16:00-16:30
  資料5 植生管理WG年間活動予定表

(5)H24年度の事業計画の共有                    20分 16:30-16:50
  資料6-1 赤谷プロジェクトエリア内 生産・造林事業予定(平成24年度)
  資料6-2 赤谷プロジェクトエリアにおける治山・林道事業について(平成24年度予定)


以上

 地域づくりWGで進めている、「旧三国街道マップづくり」に一般の方の意見を反映する機会として、モニターツアーを実施しました。

 民宿はしばに宿泊頂いた2名のモニターの方を含めた9名で三坂線~三国峠~新潟側登山口を歩きました。

 エゾハルゼミの大合唱と沢筋から聞こえるタゴガエルの鳴き声。ブナの実生は、数は少なくなりながらも健在。5月末にはあんなに沢山あったスミレの姿はなくなってしまいましたが、ミヤマガマズミ、ユキザサ、チゴユリ、マイヅルソウが白い花を咲かせていました。トウゴクミツバツツジとシラネアオイもまだ残っていて楽しませくれました。

 三国峠から5分ほど上ったところのビューポイントは群馬側が良く見え、三国山方向でカモシカも見られました。三国峠では林泉さんから三国峠を越えた人々とそれにまつわる歴史を教えていただきました。

 概ね予定通りに下山して、はしばに戻って峠の酒まんじゅうでお茶をしながら、モニターの方々から感想などを伺いました。
 お二人は、82歳と75歳の方で大変お元気!、山に慣れていらっしゃる「玄人」な方々でした。様々な街道や山道を歩かれている視点から、旧三国街道の魅力を教えていただき、大変貴重な意見交換となりました。

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↑トウゴクミツバツツジ

 

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↑ミヤマガマズミ

 

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↑三国峠のView Point

 

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↑大合唱のエゾハルゼミ

 

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↑民宿はしばのおにぎり


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↑林泉さんの歴史解説

日時:2012年6月5日(火)10:45~17:00

場所:高畠牧場/小池沼/川手山森林公園/会議:みなかみ町新治支所
出席者:
みなかみ町:小池俊弘
赤谷プロジェクト地域協議会:長浜陽介、松井睦子
赤谷森林環境保全ふれあいセンター:廣橋潤、栗田喜則
日本自然保護協会:横山隆一(座長)、出島誠一(事務局)

1.現地視察(10:45-15:30)
 ①高畠牧場
 ②小池沼
 ③川手山森林公園 

2.会議(15:50-17:00)

1)記録シート・マップの改良について

2)地域協議会の定期活動(仲間を増やす観察会)について

3)林野庁職員研修について
  -生物多様性研修・・・今年も10月に実施予定
  -赤谷プロジェクトが提案する研修の検討

4)その他

以上

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↑小池沼

 

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↑高畠牧場のヒメウラナミジャノメ

 

 

 

 

サポーター竹村さんが6月赤谷の日に撮影された写真をご紹介します。
今回は希少なランの仲間とタニウツギ。

 

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↑エビネ

 

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↑エビネの群落

 

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↑ギンラン

 

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↑サルメンエビネ

 

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↑タニウツギ(白)

 

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↑タニウツギ

6月赤谷の日のご報告です。
1日目は春らしい天候に恵まれまれ、2日目もなんとか雨の影響を受けずに活動を終えることができました。赤谷の森では、エゾハルゼミとタゴガエルの声が響き渡っていました。

ホンドテンモニタリング
小出俣林道と雨見林道・ムタコ林道を実施しました。サンプル数は、小出俣林道5、ムタコ沢7、雨見林道1。動物食が主です。

木の実豊凶調査
今回はムタコ沢、いきもの村、三国街道周辺にトラップ設置を行いました。

南ヶ谷湿地保全・調査
モリアオガエルの産卵はまだ見られませんでしたが、声はよく聞かれたそうです。湿地周辺にはまだスミレも残っているようで、季節の進み方が例年よりも遅いことを感じています。

2日目は、小出俣に2011年に設置した自然林復元試験地でシカ柵の設置と、ブナ・ミズナラ類の実生調査を実施しました。シカ柵は冬も設置したままにすることを想定してかなり頑丈な設計となっているため、かなり設置の手間もなかなか掛かりました。途中降り出しそうになる雨もなんとかもって、設置完了まで漕ぎ着けました。

その後、お弁当の後に、ブナ、ミズナラ、コナラについての実生調査を実施しました。
2011年夏、湘南学園の生徒が担当した伐採前調査について、今年生まれの実生が見られるこの時期に伐採後調査を行いました。ただすべて終わるには時間が短く、また、今年のブナの実生がずいぶん自然林から遠い場所で確認されるなど、面白い事実も分かりそうです。引き続きの調査も後日実施します。

今回、宿を猿ヶ京温泉・旅館仁田屋さんにお世話になりました。
夜は「三国街道の魅力を語る会」として、地元の方にもお集まり頂いて、サポーターを含めたプロジェクト関係者との意見交換を行いました。赤谷の森の魅力を知るサポーターの方々の情報をいかしながら、地域づくりWGの活動をすすめていくこととしました。

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↑スギ林のブナの実生

 

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↑シカ柵設置作業中

 

 

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↑シカ柵設置作業中

 

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↑シカ柵完成

 

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↑語る会の様子

 

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↑仁田屋食事

 

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↑タニウツギ

 

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↑ミツバウツギ

 

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↑モミ

 

 赤谷プロジェクトでは旧三国街道のマップづくりをはじめています。
 今回、作成中のマップ(案)を持って一緒に森を歩いて頂ける方を募集します。参加費は無料です。旧街道の歴史を見守ってきた温泉宿の方々と、この森の管理を担うAKAYAプロジェクトメンバーがご案内します。今しか見れない新緑の森をお楽しみ下さい!

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日程:2012年6月10日(日) 9:00-14:00
対象:猿ヶ京温泉に宿泊の方
主催:赤谷プロジェクト地域協議会
ルート:三坂線~旧三国街道~三国峠~新潟側トンネル
荒天中止・小雨の場合ルートを短縮等有り
参加費:無料
申し込み・問い合わせ:猿ヶ京温泉やど倶楽部(TEL:0278-66-0186)

ツアー行程:
09:00 猿ヶ京発(登山口まで車で移動*送迎あり)
09:30 ハイキング開始→10:30晶子清水→10:45長岡藩士墓(*休憩)
11:30 三国峠(昼食-12:30)
13:30 三国トンネル新潟側*ハイキング終了
14:00 猿ヶ京着

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↓現在作成中のマップ(案)
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