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2018.05.15(2019.07.08 更新)

絶滅しそうな四国のツキノワグマにどんなイメージを持っている?

解説

専門度:専門度3

テーマ:絶滅危惧種

四国で絶滅の危機にあるツキノワグマ。

日本自然保護協会では、日本クマネットワーク(JBN)四国自然史科学研究センターとタッグを組み、絶滅させないための取り組みを進めています。

SAVE THE ISLAND BEAR 四国のツキノワグマを救え!

その取り組みのひとつが「四国での人とツキノワグマのかかわりを知る」ことです。私たちの進める保護活動が、地域の方に課題を押し付けるような活動になってはならないと考えています。地域の方々にとってツキノワグマがどのような存在であるかを理解したうえで、ツキノワグマとの共生を進めなければなりません。

そこで、現在ツキノワグマが生息している、徳島県と高知県のお住まいの方500人を対象に「ツキノワグマに関する住民意識アンケート」を行いました。その中からトピックを紹介いたします。

 

アンケートについて

楽天リサーチ株式会社を利用し、インターネット上で回収をしました。期間は、2018年1月19日~1月22日。男女比、高知県・徳島県比はいずれも1:1。

2018年1月_四国ツキノワグマに関する住民意識アンケート結果(199KB)

 


1.徳島県と高知県にお住まいの方で、四国のツキノワグマが絶滅の危機にあることを知っている人は、

全体の34%に留まりました。


四国にツキノワグマが生息していることを知っているのは全体の半分(52.2%、261人)にのぼりましたが、そのうち絶滅の危機にあることを知っている方は6割程度(65.9%、172人)でした。そのため、全体では34%の人が「四国にツキノワグマがいて、しかも絶滅の危機にある」ことを知っていることになります(500人中の172人)

 

2.四国にツキノワグマがいることを、約半分の人が

「無関係で、プラスでもマイナスでもない」と思っています。


ツキノワグマが四国にいることをプラスに感じている方は約25%。一方でマイナスに感じている方は約17%でした。半数の人が、四国のツキノワグマは自分にとって無関係で、何とも思っていないということがわかりました。

 

3.ツキノワグマがだいたいどのぐらいの大きさなのか、約80%の人が

正しく知りません。

 

ツキノワグマの大きさは季節での違いも大きいですが、オスで70kg程度、メスで50kg程度で、大きいものでも100kgを越えることはほとんどありません。実物よりも大きい(150kg、200kg)というイメージが全体の約55%を占め、「わからない」と答えた方も約23%となりました。実物よりも小さいイメージで答えた方も含めると、約80%もの方が「成人男性よりも小さいか同じ」という正しいツキノワグマのサイズを知らない状態です。

 

4.ツキノワグマが何を食べて生活しているか、約70%の人が

正しく知りません。

 

ツキノワグマは、「雑食性で様々なものを食べますが、植物食性が強い」動物です。クマというイメージから肉食性が強いイメージを持たれていることがわかる結果となりました。上の設問とあわせて、体の大きさや食べ物という基本的なことについて、多くの方が正しく理解をしていないことがわかりました。

 

5.四国のツキノワグマが絶滅することについては、

53.2%の人が「四国で生息し続けてほしい」と思っています。

 

四国でも本州でも絶滅して良い、または四国で絶滅しても本州に残っていれば良い、と答えた方は全体の10%に留まりました。ですが、約18%の人は「関心がないのでどちらでも良い」と答えています。

 

6.四国のツキノワグマが絶滅しないために、

「何もやるつもりはない」が、51.8%に…

「四国のツキノワグマが絶滅してしまうことを回避するために、自分自身でどんな行動をやってみたいと思いますか」という質問では、「何もやるつもりがない」(51.8%)がトップに…。

しかし、次点に「四国ツキノワグマの現状についてもう少し詳しく知る」(33.2%)が上がってきたので、やはりまずは四国のツキノワグマについてちゃんとした情報を普及することが必要なようです。

 

7.四国は、ツキノワグマが生息する世界で最も小さな島です。

このことを貴重に思う方は、62.2%に!

どちらとも思わない、は23.2%。あまり貴重なことだと思わない・全く貴重なことだと思わないは、合計で9.9%となりました。


日本自然保護協会とJBN、四国自然史科学研究センターでは、「四国にツキノワグマが住んでいることを知らない・関心が薄くても、正しい情報を知ってもらえればツキノワグマと共生する具体的なイメージが持っていただける」のではないかと考えています。

2018年も、東京でのシンポジウム(5月27日開催)を皮切りに、四国での調査やほかたくさんの活動を予定しています。

ぜひ、引き続きのご支援・ご注目をよろしくお願い申し上げます!

「四国のクマ・絶滅へのカウントダウンを止めるために」開催のお知らせ(JBNのウェブサイトに移動します)

 

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