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2017.11.01(2017.10.27 更新)

英語で自然観察会しませんか? 体験型プログラムをつくってます

自然観察指導員観察ノウハウ

専門度:専門度4

テーマ:環境教育自然観察ツール

日本自然保護協会では、「英語で外国人と一緒に楽しむ自然観察会」と「木をテーマとした自然観察会」のプログラム&ツールを作成中です。このプログラムは、観察会の導入から最後の締めくくりまで、一連の手順をまとめたもの。説明用ボードなどの必要な小道具もセットになっています。来年1月の完成に向けた、試作品でのトライアル観察会の様子をお伝えします。

(リポーター・NACS-J田口裕美子)


自然観察指導員の支援担当 小林今日子

今回の観察会プログラム作成のメイン担当。自然観察が大好き! 明るく元気なNACS-Jのムードメーカーです。指導員向けメールマガジン「しどういん徒然草」は彼女が発信しています。

 

英語で自然観察!

海外からの観光客や日本在住の外国籍の方が、年々増えていると感じませんか?

日本に来てくれた外国の方に観光地だけでなく、日本の身近な自然の魅力も知ってほしい! そして指導員さんが新たな領域でも、もっと活躍できるようにしたい! との思いで、日本自然保護協会は外国人の興味に沿いつつ、日本自然保護協会らしい、全編英語の自然観察会プログラムを作成中です。

蒸し暑い8月の土曜日、外国の方がたくさん訪れる新宿御苑(東京都)で、小林が練り上げてきたプログラムを使った、2度目のトライアル観察会が開催されました。気に入った自然をよく観ながら着物の柄としてスケッチしたり、その場にある自然を生活の道具に見立てるオリジナルアイデアを発表し合ったりするプログラムを、参加者も笑顔で楽しんでくれました。

 

▲自然を観察してスケッチした着物の柄

 

遊びながら「木」を知る

同日の午後には、もうひとつのプログラム「木をテーマとした観察会」も開催。こちらは日本語です。

園内にいた家族連れなどに声をかけて、観察会が始まりました。木の幹や葉っぱなど自然の中に溶け込むよう小さな紙に色を塗って貼り、探し合います。生きものの上手な「擬態」を体験し、姿形すべてに意味があると気付くことが狙いです。参加してくれた子どもたちは何色もの色を重ね、紙をどこに置けば見つからないかを入念に考え、絶妙に「擬態」させていて感心しました。

▲誰でもすぐに実践できる木をテーマとした観察会

▲葉に擬態した、色を塗った紙

 

2つの観察会ともに、体験を通して自然のしくみに気付く構成になっています。英語での観察会はこの後もトライアル観察会を重ね、そのたびに参加者の反応が良くなっているとのこと。説明用ボードのデザインは、若い人にも好感を持たれるシンプルでカッコいいものにすべく、小林がデザイナーと一枚一枚こだわって制作中です。

最後に小林から一言。「指導員の力が求められる場面は多様化しています。自然に関心がない人にも観察会に参加してもらえるよう、そして指導員の方が願った活躍を実現できるよう、活動支援の第一歩としてこの企画を進めています。プログラムの公開をご期待ください!」

 

試作ツール一部、「会員コンテンツ」ページにて公開中! ぜひご覧ください!

https://www.nacsj.or.jp/supporter/2017/10/448/

※上記ページをご覧になるには、会報『自然保護』の2ページ(表紙裏)に掲載されているIDとパスワードが必要です。

 

 

▲デザイナーの荻本央さんとプログラムに使うツールを検討中

 

 

リポーターから一言 田口由美子

英語で自然の魅力を伝える皆さん、カッコいい!
あまたの失敗にめげず、私も英語やろうかな……という気持ちになりました。

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